発達障害とは
生まれつき脳機能がアンバランスに発達した特性があることで、社会生活、日常生活に
困難さが発生する障害です。主にADHD、ASD,LDの3つに分類されます。
これらは単独の場合も重複する場合もあり、特性の現れ方はさまざまです。
日本では、医師から診断された人数は、推計48.1万人。(厚生労働省 平成28年度の調査)
グレーゾーンを含め、約10人に1人は発達障害の傾向があるといわれています。
ADHD
(注意欠如・多動症)
整理整頓が苦手、忘れっぽい等の「不注意」
落ち着きがなく過活動、頭の中で常に思考が巡る等の「多動性」
思いつきで即反応する、人の話をさえぎる等の「衝動性」
ASD
(自閉スペクトラム症)
「自閉症」「アスペルガー症候群」等と分かれていた診断名が統合したもの
他人への関心が希薄で社会的コミュニケーションが困難、興味の範囲が限定的、独自のルールやこだわりがあり同一性に固執、感覚過敏(または鈍麻)
LD
(限局性学習症)
知的発達の遅れはなく、「読み・書き」「計算」など特定の領域で著しい困難を示す
読字障害(ディスレクシア)、書字障害(ディスグラフィア)、算数障害(ディスカリキュア)など
HSPとは
アメリカの心理学者エレイン・アーロン博士が、25年かけてまとめあげた概念。
Highly Sensitive Personの略です。
繊細な感性、神経の細やかさと高ぶりやすさ、刺激に対する感度の高い人のこと。
障害や疾患ではなく、後天的に作られたものでもない、生まれ持った気質です。
どの地域でも15~20%が該当し、日本人の約5人に1人ともいわれています。
HSP 4つの特性
DOES(ダズ)
・「深く考え、深く処理する」 | Death of processing |
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・「過度に刺激を受けやすい」 | Overstimulated |
・「感情の反応が強く、共感力が高い」 | Emotional reactivity and high Empathy |
・「些細な刺激を察知する」 | Sensitivity to Subtleties |
アーロン博士によると、HSPの人はこの4つの特性を必ず持つそうです。
外部刺激に敏感で、人の感情の変化を瞬間的に察知。
受信処理の膨大さから、疲れやすさがありますが、多くのプラスの特性を備えています。
直感力の鋭さ、物事の本質を見抜く力、細やかな気配り、芸術的感性の豊かさなど。
自分に適した環境設定が重要になります。